日本では、妊娠初期から頻繁にエコー検査を行い、
胎児のあらゆる数値を計測します。
 

その際、妊娠12週で、「お腹の赤ちゃんの首にむくみがある」
と言われるお母さんが少なくないようです。
 

大半は成長と共になくなっていきますが、
中には染色体異常の症状として起こっていることもあります。
 


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そこで今回は、お腹の赤ちゃんの首のむくみについて、
お話したいと思います。


お腹の赤ちゃんの首のむくみは何でわかるの?


 

妊婦健診でエコー検査を行うのは、お腹の赤ちゃんの
形の異常の有無をチェックするためです。
 

胎児に対する治療技術が進化している現代、
赤ちゃんの異常を早期発見することで、
対処できる病気も増えています。
 

NT(nuchal translucency)とは、「胎児後頚部浮腫(透明帯)」
と呼ばれる、赤ちゃんの首の後ろにある水分が溜まった部分のことをいい、
エコー検査ではこの厚さをはかります。
 

このNTの厚さを測ると、首のむくみの有無がわかります。


NTはいつごろ調べるの?測定方法は?



妊娠12週を含む妊娠3カ月のころは、NTの厚さで正常と
異常を見分けやすいとされており、中でも妊娠11週0日から
妊娠13週6日の間に測定するのが望ましいそうです。


 
エコーを使って、お腹の赤ちゃんを正中矢状断といわれる、
身体の真ん中の縦向きの断面を、胎児の側面から見るという状態で観察し、
うなじ付近の皮膚が膨らんで見えていないかをチェックします。

 

NTは、すべての赤ちゃんに見られるもので、
そのほとんどが生理的現象で起こっているといわれています。
 

そして、NTを正確に測定するためには、
その検査に習熟していることが大事です。
 

すべてのお医者さまが同じレベルで測定できるわけではないので、
厚みがあると指摘されても、日数をあけて再検査すると
問題ないことも多いので、必要以上に神経質になることはありません。


NTが厚くなると染色体異常の可能性がある


 

とはいえ、エコー検査で首の後ろのむくみが厚いと指摘された場合、
お腹の赤ちゃんが染色体異常を持っている可能性があります。
 

13番、18番、21番の染色体が1本多いトリソミー型の
染色体異常や、ターナー症候群であることが考えられます。


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NT測定で異常が認められ、お母さんが高齢出産である、
エコー検査での所見で鼻骨が低い、動脈管が逆流しているなど、
お腹の赤ちゃんにその他の所見が見られた時には、
羊水検査など確定診断のための検査を勧められます。
 

リスクを伴う検査もあるので、よく検討しましょう。


生理現象で厚く見えることもあるので経過観察が重要


 
とはいえ、エコー検査で首の後ろにむくみが見えた
赤ちゃんの多くは、健康に産まれています。
 

妊娠12週の赤ちゃんはまだ循環機能が未熟なので、
妊婦健診のタイミングではむくんでいたものの、
その後の検査では正常というケースが大半です。
 

エコー検査だけでは、異常と確定はできませんので、
年齢的あるいは遺伝的に心配な要素があるなら、
お医者さまに相談して出生前診断を受けるのも、一つの選択肢です。
 

また近年は、妊娠初期でも胎児ドックを
受けられるクリニックが増えています。
 

イギリスのFetal Medicine Foundationという断他愛の
NT測定ライセンスを持つお医者さまなら、正確に数値測定が
できますし、そうしたクリニックを利用するのもよいでしょう。
 

NTの数値も週数があがるにつれて変化しますし、
その他の赤ちゃんの形状も見分けやすくなります。
 
参照:妊娠4ヶ月お腹のふくらみ大きさは?

参照:妊娠5ヶ月お腹の大きさ画像!

もし、エコー検査で首の後ろにむくみがあるとわかっても、
必ず病気があるとは限りません。
 

経過観察の上、必要があれば精密検査を受ければよいのです。

 

出生前診断にはさまざまな種類があり、費用もリスクも変わりますので、
ご夫婦でよく話し合った上で、納得のいく検査を選択することをおすすめします。