晩婚化が進む日本では、高齢出産をする女性が増えています。

 
高齢出産にはいろいろなリスクがありますが、その中に発達障害を
持つ赤ちゃんの出生率が産まれる確率が高くなることが含まれています。


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そこで今回は、高齢出産の定義やリスク、
発達障害の出生率などについて、お話したいと思います。

 

35歳以上の出産が高齢出産

 
日本産婦人科学会では1993年以降、35歳を過ぎた女性が
出産することを、「高齢出産」と定義しています。

 
女性の社会進出による晩婚化の影響もあり、2015年の日本の
平均初婚年齢は、夫が31.1歳、妻が29.4歳となっています。

 
このため、2014年の人口動態調査でも、
女性の第1子の平均出産年齢が30.4歳となっています。
近年は、「超高齢出産」といい、50歳を過ぎて出産に臨む女性も増えています。
 

これは、若いころの凍結卵子を使った体外受精を行う女性が増えるなど、
医療技術の進歩による影響もあるようです。

 

高齢出産で考えられるリスク

 
35歳を超えて、妊娠・出産をすると、それ以前の年齢のお母さんに比べて、
いろいろなリスクを負うことになります。
まず、染色体異常の赤ちゃんを授かる確率が高くなることです。


 
この原因には、卵子の老化が関連していると考えられます。
次に、妊娠中に「妊娠高血圧症候群」などにかかりやすくなることです。

 

妊娠高血圧症候群の発症率は全妊婦さんの10%程度と
いわれていますが、お母さんの年齢が35歳を超えると
14~18%に、45歳以上になると30%になるというデータがあります。


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卵巣や血管の機能が加齢とともに低下してしまうので、
妊娠高血圧症候群の発症率があがってしまうのです。

 
最後が、流産や早産、難産になる確率が上がることです。

20代の流産の発生率は10%程度ですが、35歳になると25%に、
40歳になると40%に、45歳になると50%までアップします。

 

また、常位胎盤早期剥離が起きやすいというデータもあります。

 

実は、40代の女性の出産時の死亡率は、20代の女性も20倍にものぼるのです。

 

高齢出産だと発達障害が起こる確率が高いのか

発達障害とは、発達が通常と異なる、あるいは生まれつき脳の
一部に障害がみられる症状のことをいいます。

 

知的障害や自閉症、広汎性発達障害、
注意欠陥・多動性障害などが、発達障害に含まれます。

 
高齢出産だと、こうした発達障害を持った子どもが
産まれる可能性が高まるのは事実です。
 

発達障害の発症率は、お母さんが25歳だと1200分の1、
30歳だと880分の1、35歳だと290分の1、40歳だと100分の1、
45歳だと46分の1と、年齢が上がるにつれて高くなっています。
 

この原因の多くが、染色体異常です。

 

中でもダウン症が顕著で、予防法や治療法はありません。
 

そのため、高齢出産になる妊婦さんが新型出生前診断を受け、
中絶するケースも増えているようです。

参照:排卵誘発剤で授かった双子は障害になりやすい?

参照:排卵誘発剤を使うと双子の確率は?

 

発達障害の発症の原因は男性側にもある

 
染色体異常の発症率が上がるのは、卵子の老化によるものと考えられます。
ですが、原因は女性側にだけあるのではありません。
男性側の精子も当然、加齢と共に変化します。

 
男性側の年齢から発達障害の発症率を見てみると、15~30歳では
1.5倍なのに対し、40歳で5倍以上、50歳で8倍以上になっています。

まだ、男性の検査対象が少ないのですが、それでも発達障害が
起こる要因は男女双方にあることが予想されます。

 
とはいえ、高齢出産であっても、赤ちゃんを授かりたいと思うのは
自然なことですし、産んで育てていける環境にあるなら、チャレンジすべきです。

 
ただし、妊娠・出産共にリスクを回避するための健康管理を徹底すること、
そして万が一我が子に何らかの障害があった場合はどうするかについて、
家族で話し合っておくことは必要ではないでしょうか。