不妊治療で使われる排卵誘発剤の一つに、セキソビットがあります。
同じ排卵誘発剤であるクロミッドとの違いや、服用することでの
排卵の変化について、お話ししたいと思います。

 

セキソビットってどんな薬?

 
セキソビットは、シクロフェニルという成分を含んだ内服薬です。


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排卵障害の中でも、主に生理がまったくこない「無月経」や、
排卵の回数が少ない「稀発月経」の女性に処方されることが多いです。

 

セキソビットを服用すると脳の視床下部や下垂体に働きかけ、
卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)の分泌を促し、排卵を起こします。

また、セキソビットを服用することで、これまでより大きめに
成長した質のよい卵子が排卵される可能性が高まります。

 

クロミッドとの違いとは?

 

経口タイプの排卵誘発剤で多く利用されているものといえば、クロミッドです。
クロミッドは脳下垂体に作用して女性ホルモンを刺激することで、
卵巣内の卵胞を成熟させ、排卵を促進します。

 

クロミッドを服用することで、脳にエストロゲンが少ないと思わせて、
ホルモンの分泌量を増やすことで卵胞の成長を促すのですが、
副作用として子宮頸管粘膜が減ったり、子宮内膜が薄くなることで、
妊娠しにくくなるという報告もあります。これを抗エストロゲン作用といいます。

 

セキソビットには、抗エストロゲン作用はなく、副作用が少ないです。
ただし、副作用が起きにくい分、卵胞の成長には時間がかかります。

 

セキソビットの飲み方は?

 
セキソビットは、生理が始まって5日目から服用を開始します。


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服用する量は1日400~600mgで、4~6錠を1日2~3回に分けて飲みます。

 
これを5~10日ほど続けて服用し、身体の変化を
確認しながら服用日数を調整していきます。

 
セキソビットを服用し、卵胞の成熟が認められたら、服用をやめます。
服用をやめてから1~2週間以内に、排卵が起こります。

 
セキソビットは、きちんと継続して飲み続けることで効果を発揮します。
そのため、毎日同じ時間に服用しなければなりません。

 
もし飲み忘れてしまったら、いつも飲む時間と差を計算し、
次の服薬まで時間があるならすぐに飲みます。

 
ですが、気が付いたときに服用すると、次の服薬の時間との間隔が
短すぎる場合は、その時間を待って飲み始める必要があります。

 

セキソビットを服用すると排卵は早まるの?遅くなるの?

 
セキソビットは、卵胞刺激ホルモンの分泌を促し、
卵胞を大きく成長させることで排卵を促す働きをします。

 
クロミッドと異なる特徴に、排卵を早めたいときに使われることがあげられます。

 
ですが、薬への感受性には個人差があるので、セキソビットを
服用してホルモンのバランスが乱れ、排卵が遅くなるひともいるようです。

 
セキソビットを服用するときには、お医者さまに指示された通りに検査を行い、
卵胞の成長のスピードを確認して、排卵日を予測することが大事です。

 

参照:クロミッドの副作用で太る、腹痛、吐き気、眠気、便秘はある?

参照:クロミッドを飲むと何日目で排卵する?
 

セキソビットを使って妊娠の確率をあげるために

 
排卵障害を持っている女性がセキソビットを服用すると、
エストロゲンの分泌は正常でもプロゲステロンの分泌に
問題があって無月経になっている「第1度無月経」の60~70%、
排卵が起こっていない「無排卵周期症」の70~80%に排卵が
見られるといわれています。

 
ですが、毎月排卵がある女性の自然妊娠の確率は20~30%であり、
セキソビットを服用して排卵が起こるようになって、
この妊娠確率と同じパーセンテージに並ぶのが実情です。

 
赤ちゃんを授かるためには、基礎体温をきちんとつけ、
タイミングを見計らって性交することが重要です。

 
また、規則正しい生活を行い、排卵後のプロゲステロンの
分泌を促すことで着床率があがります。
食事や睡眠、ストレス解消にも配慮しましょう。