不妊原因が排卵障害にある女性の多くに、クロミッドが処方されます。

費用も時間も負担が少ないクロミッドですが、
副作用にはどんなものがあるのか、気になる女性も多いはずです。
そこで今回は、クロミッドの副作用を中心に、お話ししたいと思います。

 

クロミッドとはどんな薬なのか

 
クロミッドを服用すると、脳の視床下部に働きかけて、
性腺刺激ホルモンの分泌を促します。


スポンサードリンク





その結果、卵胞刺激ホルモンであるエストロゲンが卵子内の
卵胞を成熟させ、黄体ホルモンであるプロゲステロンが排卵を誘発します。

 
そのため、エストロゲンの分泌は正常でもプロゲステロンが
うまく分泌されていない「第1度無月経」、エストロゲンとプロゲステロンの
両方の分泌がうまくいっていない「第2度無月経」、排卵が起こっていない
「無排卵周期症」の女性に投与されます。

 

クロミッドを使うことでの妊娠確率

 
女性ホルモンのバランスの乱れにより無排卵な女性にクロミッドを投与すると、
妊娠率が25~30%にアップするといわれています。これは、
健康な女性の妊娠率と変わりません。
 
排卵の成功率で見ると、第1度無月経の女性の70%、無排卵周期症の
90%は排卵が起こるようになるといわれています。

 
排卵が起こり、タイミングを見計らって性交すれば、
妊娠の確率は当然アップします。

 

クロミッドの副作用について

 
女性ホルモンの分泌に関わる排卵誘発剤は、クロミッドに限らず、
使用することで副作用が出る可能性があります。

 
1975年に厚生省薬務局安全課が行った市販後調査によると、
クロミッドを服用した女性の約7%に副作用が認められました。


スポンサードリンク





クロミッドはそもそも、副作用が出ても症状が軽いのが特徴です。

 
ですがごくまれに、「OHSS(卵巣過剰刺激症候群)」という、
一度にたくさんの卵子を排出してしまうという副作用が出ることがあります。

その場合、大量の排卵によって卵巣が腫大したり、お腹の張り、
膨満感、下腹部痛などが起こることがあります。

 

薬の服用をやめることで、症状は改善されます。

 
この他にも軽度な副作用として、眠気や目のかすみ、発疹、
肝機能の変化、吐き気、食欲不振、頭痛、腹痛、顔の紅潮、
ほてり、口の渇き、情緒不安定などの症状が起こることがあります。

 

クロミッドを飲むと太るって本当?

 
クロミッドを服用したことで、副作用として太ることはありません。

 
ですが、妊娠するためには適正な体重があり、それまでスリムだった
女性がクロミッドの服用を始めたことで、適正体重に戻ることはあります。

 
つまり、妊娠するためには、乳房や腰回りにある程度脂肪がつき、
ふっくらした体型であることが必要なのです。

 
クロミッドを服用し、女性ホルモンが正常に分泌されるようになれば、
女性らしい体型になるように身体が変化します。

 
ですが、過剰なほど体重が増えるわけではないので、心配はいらないでしょう。

参照:排卵出血と着床出血の違いと見分け方

参照:排卵出血の量が多いのは異常?期間、色など

 

多胎妊娠の可能性があがるって本当?

 
そしてクロミッドを服用する副作用の一つに、自然妊娠より
双子が生まれやすくなることがあげられます。

 
自然妊娠での双子の出生率は0.3~0.5%といわれていますが、
クロミッドを服用すると4~6%にアップします。

 
これは、クロミッドに限らず、排卵誘発剤を使えば起こりうることですし、
クロミッドが原因で双子の赤ちゃんに病気や障害が発生したという報告はありません。

 
ですが、多胎妊娠の可能性があることは、クロミッドの服用を
始めるときから、心に留めておいてください。

 
不妊治療を行っている女性には、喜ばしい副作用という側面もありますが、
双子や三つ子など多胎妊娠はリスクが高いのは事実です。

特に仕事を続ける予定の女性は、いざというときに
困らないように心身の準備をしておきましょう。