不妊治療の初期段階、あるいは排卵障害が原因と
考えられるときに処方されるのが、クロミッドです。
そこで今回は、クロミッドの服用方法や排卵のタイミング、
使用する際の注意点などについて、お話ししたいと思います。

 

クロミッドが排卵を促すしくみ

 
クロミッドが処方されるのは、エストロゲンの分泌は正常でも
プロゲステロンの分泌に障害がある「第1度無月経」、
エストロゲンとプロゲステロン両方の分泌に障害が起こっている
「第2度無月経」、排卵が起こっていない「無排卵周期症」の女性です。


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クロミッドを服用することで、間脳視床下部に働きかけ、
性腺刺激ホルモンや放出ホルモンの分泌を促します。

すると、エストロゲンやプロゲステロンの分泌量が増えます。

 

卵胞刺激ホルモンであるエストロゲンが卵巣内の卵胞の成熟を促し、
黄体ホルモンであるプロゲステロンが排卵させます。

 
クロミッドがこのように作用することで、
排卵率は60~80%にアップするといわれています。

 

クロミッドの服用方法と排卵の目安

 
クロミッドは、生理の3日目から5日目に服用を始めます。
1日1錠から3錠を、5日間飲み続けるだけと手軽です。

 
クロミッドを服用することで、エストロゲンの分泌が促され、
飲み終わってから7日から10日で排卵が起こるのが普通です。

 
排卵しているかどうかを、より正確に知るためには、
基礎体温をチェックするのが一番です。

 
クロミッドを服用するのは、低温期と呼ばれる時期ですので、
服用終了後7日を過ぎるころから、基礎体温が0.3~0.5度上昇
するタイミングはいつかを、注意深く観察します。

 

それが、排卵のタイミングです。


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排卵のタイミングを見極めて、性交するようにしましょう。

 

クロミッドを服用しても排卵日がずれることはある

自然妊娠と比べれば、クロミッドを服用しているときの方が、
排卵のタイミングをはかりやすいのは事実です。

 
ですが、クロミッドは薬で、薬に対する感受性はひとそれぞれなので、
服用していても排卵日が早くなったり、遅れることもありえます。

 
具体的には、もともと低温期が長い、生理が始まってから排卵までに
時間がかかる女性は、クロミッドを服用することで排卵が早まります。

 
ですが、黄体機能不全で高温期が10日未満の女性がクロミッドを服用すると、
生理周期が正常な状態に戻るので、排卵が遅れることになります。

 
クロミッドは卵胞を成熟させる働きをする薬で、排卵を
強制的に起こすわけではないことを、理解しておきましょう。

参照:排卵誘発剤を使うと双子の確率は?

参照:排卵出血は排卵後と排卵前どっち?

 

クロミッドは経過観察をしながら使おう!

 
クロミッドは費用も安く、内服期間も短いため、
不妊治療を始める女性への負担が小さい治療法です。

 
ですが、他の不妊治療と比べると、投与される女性個々の
身体の状態に左右され、排卵日の予測がずれることも多いです。

 
クロミッドで排卵障害が改善されれば、それだけでも妊娠の確率はアップします。

 
万全を期すためにもきちんと基礎体温表をつけ、
お医者さまと経過観察をしながら、服用してください。

 
また、より妊娠の確率をあげるために、
他のホルモン剤を併用するように勧められることもあります。

 
その場合は、副作用についてもきちんと確認し、
納得してから使うようにしましょう。

そして、クロミッドの服用をきっかけに、
生活習慣の見直しをかけることをおすすめします。

 
本来女性の身体は、エストロゲンとプロゲステロンが時期に合わせて、
分泌量を調整することで、健康を保っています。

 
排卵障害が起こっているのは、体内で女性ホルモンが正常に
働かなくなっているからで、クロミッドはそれを補う役目を担っているだけです。

 
食事や睡眠、適度な運動、ストレスの解消など、生活をふり返り、
規則正しい毎日を過ごすことで、体調管理を行いましょう。