妊婦健診のエコー検査や、出産後の乳児健診で、
赤ちゃんの頭囲が小さいことがわかり、経過観察をしている
お母さんも多いのではないでしょうか。

その場合、赤ちゃんが小頭症の可能性があります。


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そこで今回は、小頭症について、
原因や治療法も含めて、お話ししたいと思います。


小頭症とは?その症状は?




赤ちゃんが生まれ、幼児期、学童期と成長するにしたがって、
脳はどんどん成長していきます。

それに対応して、頭囲も伸びていくのが普通です。
ですが、先天的あるいは後天的な原因で脳や頭囲が成長せず、
小さいままの子供のことを小頭症といいます。

小頭症の症状は、頭囲が小さいことだけではありません。

 

脳の大きさや損傷具合によって、様々な症状が現れます。

一般的には甲高い泣き声や食欲不振、けいれん発作、
手や足の動きの増加、発達遅滞、精神遅滞などがあげられます。

とはいえ、すべての赤ちゃんが精神遅滞を伴ってはいないようです。



また後天的な小頭症の場合、頭蓋骨の成長が脳の成長に追いつかず、
脳の一部が圧迫されることで、頭痛や視神経の萎縮、運動障害が起こることも多いです。

ただし、小頭症の症状と酷似する他の病気があるので、
確定診断をするためには検査が必要です。



小頭症の原因とは?



小頭症の原因には、遺伝性や胎内感染、頭蓋内出血、
中枢神経感染症、周産期障害などがあります。

遺伝性の場合、遺伝子の欠損や染色体異常が原因なので、
未然に防ぐことは難しいです。


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胎内感染は、お母さんが風疹や水痘、サイトメガロウイルスに
感染することで、後天的障害として現れます。


また、胎児期あるいは出生時にトラブルがあり、頭蓋骨内出血を
起こした赤ちゃんに、後遺症として小頭症が起こることもあります。

赤ちゃんが新生児のうちにヘルペスウイルスやエンテロウイルスなどに
感染し、脳炎や髄膜炎が起きて重症化した場合の後遺症としても現れます。



そして、早産や難産などにより出産前後に赤ちゃんの脳に十分な
酸素が送られなかったり、出血を起こしたことの後遺症として、
小頭症になることもあります。


小頭症の診断基準



小頭症かどうかを出生前診断するためには、エコー検査や
MRIが有効とされていますが、妊娠後期になっても気づかれないことも多く、
出生後に成長の過程で発見されることもあります。


確定診断のためには、頭囲の測定として正常なサイズのスケールと比較する、
X線フィルム、CT、MRI、血液検査、尿検査を行います。

 

小頭症の治療方法



遺伝性の小頭症で、生まれたときから脳が小さい場合には、
残念ながら治療する方法はありません。

後天的な原因で、赤ちゃんの頭蓋骨が早く閉じた状態であれば、
手術を受けることができます。

 

具体的には、頭蓋骨を切断したうえで組みかえ頭蓋内腔容量を拡大し、
変形を矯正しながら頭の成長を促すという方法です。

小頭症の赤ちゃんの中には、顔面骨の形成不全が見られることもあります。

これも、根治術を用いることができます。

眼球突出の場合は角膜潰瘍を起こさないように経過観察し、
呼吸困難が見られれば口腔外科的な治療を行うこともあります。
いずれにせよ、治療を行うためには手術を余儀なくされるということです。

 


もし我が子が小頭症と診断されたら



後天的な小頭症は手術を受けることができますが、
障害疾患であることに変わりはありません。

手術で変形を最小限にするとともに、
リハビリで知的あるいは運動的な能力を鍛えることが不可欠です。


合併症がない限り、ゆっくりではありますが成長していくので、
自立に向けてどれだけ準備ができるかを、お母さんとお父さんが
真剣に考え、実践することが望まれます。


小頭症が小学校入学後に見つかることもあるので、お医者さまに
小頭症の可能性を指摘されたら、定期検診を受け、経過観察をしましょう。