不妊治療を決めたカップルの中には、晩婚で高齢出産を
余儀なくされるひとたちが多いのは事実です。

その場合、障害児が生まれる確率が気になるのは、当然なことでしょう。


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そこで今回は、人工授精のメリット・デメリットや、
障害児が生まれる確率について、お話ししたいと思います。
 

人工授精の種類

 
人工授精は、精子を提供してくれるひとが誰かによって区別されています。


配偶者から精子の提供を受けている場合は
「配偶者間人工授精(AIH=Artificial Insemination by Husband)」と、
第三者から精子の提供を受ける場合は
「非配偶者間人工授精(AID=Artificial Insemination by Donor)」といいます。


 

人工授精は、男性の側に不妊の原因があるときに用いられることが多いです。

具体的には、精子の数が少ない、精子が子宮内にうまく入れない、
膣内でうまく射精できていないなどです。
 

射精した精液の中に精子がいない場合は、顕微授精などに進むことになります。
 

人工授精の流れ

 
人工授精は、女性の生理周期に合わせて計画をたて、実行します。


基礎体温表を欠かさずつけ、定期的に通院して血液検査や
エコー検査を受けることで、排卵日を予測します。
 

女性が排卵検査薬で陽性反応が出たらすぐに、男性は精子を採取し、
指定された容器に入れて病院に運びます。


採取された精子は病院で洗浄・濃縮され、
女性の子宮内に細いチューブを使って注入します。


その後2週間を経過すれば、妊娠判定ができます。
 

人工授精のメリットとデメリット

 
人工授精のメリットとして考えられるのは、不妊治療の中では
女性側の痛みが少なく、身体に負担がかからないことです。


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人工授精自体も短時間で終わるので、何度でも行いやすい方法です。

また、ほぼ自然妊娠と変わりません。

 
一方のデメリットとしては、健康保険適用外なので費用を100%、
自己負担しなければならないことです。

1回の人工授精で、2~3万円の費用が必要になります。

 

また、人工授精の課程で子宮などに炎症が起こったり、
7回チャレンジしても妊娠できなかった場合、その後の妊娠確率がダウンしてしまいます。


こうしたメリット・デメリットを考慮して、人工授精にチャレンジするかどうかを
話し合って臨む必要があります。
 

人工授精で障害児が生まれる確率は上がるのか

 
人工授精だけでなく、不妊治療によって生まれた新生児が障害児である確率は、
自然妊娠より高いといわれています。

日本のとある医大の調査では、不妊治療で障害児が生まれるリスクは、
自然妊娠の1.2~2.7倍という結果が出たのだそうです。
 

ですが、障害児は妊娠のプロセスに関わりなく、一定の割合で生まれてくるものです。


人工授精だからといって、障害児が生まれるかと聞かれれば、
明確に答えられるお医者さまはいないでしょう。

参照:つわりがない人は難産?性別は男の子女の子?特徴

参照:妊婦食後の動悸 の原因!頭痛、貧血、耳鳴り、眠れない対処

 

人工授精が母体に与える影響とは?

 
人工授精は自然妊娠に近いものですが、
母体に少なくない影響を与える可能性があります。
 

まず、排卵を誘発したり、着床しやすい子宮環境をつくるために
処方されるホルモン剤による副作用です。中でも排卵誘発剤を
使用するときには、卵巣が腫れ腹水がたまる「卵巣過剰刺激症候群」
を発症したり、多胎妊娠になる可能性があります。

 


また、精子を注入する際に、細くて長いチューブを子宮内に差し込みますので、
器具の衛生状態によっては、細菌感染を起こすリスクもあります。


そして人工授精は、体外受精や顕微授精に比べると身体に受けるダメージは
少ないですが、回数を重ねるごとに精神的ストレスを感じる女性が増えてきます。

 
人工授精は1回で確実に成功する方法ではないので、自己負担額が
増えていくのも、家庭の経済状況によっては負担になります。

人工授精を受けるときには、それで赤ちゃんを授かれなかった場合、
体外受精や顕微授精にもチャレンジするのか、諦めるのかも含めて、
事前に二人で話し合っておくことをおすすめします。